総合農舎山形村 | いわて山形村短角牛 

岩手県北部に位置する久慈管内は、北上高地と三陸海岸というダイナミックな自然環境に抱かれた地域です。冷害をもたらすヤマセや大雪など、この地の気候風土は決して生易しいものではありません。しかし、その一方で、こうした過酷な自然環境と上手に付き合う生活様式や食文化こそ、わたしたちが大切にしているものです。
たとえば、わたしたちが最も大切にしている食材のひとつである短角牛は、夏山冬里という飼育方法がとられてきました。これは、北上高知の穏やかな山頂部を夏の放牧地として用い、雪に閉ざされる冬は里の牛舎に戻すという飼育方法です。こうした飼育方法は、この地の風土を熟知しているからこそ生み出されたといえます。もちろん、短角牛だけではありません。山菜や川魚といった森の恵み、稲作が不可能な山間地が多いために根付いた雑穀食などの伝統食がこの地の人々にきちんと受け継がれています。そして、さらに世界有数の漁場として知られる三陸の魚介と、それを活かす知恵が加わります。久慈管内はまさに食の宝庫なのです。
総合農舎山形村は、こうした土地の食材を大切にしながら、今後も安全でおいしく魅力あふれる商品づくりを目指していきます。
 

 

  

 




久慈地方は、夏場の冷涼な偏西風であるヤマセに悩まされてきました。夏であっても冷たい濃霧を発生させるヤマセは、日照不足や冷害をたびたびもたらしてきたのです。
雨よけほうれんそうは、こうした久慈地方での「日照りが少なく冷涼な夏」という自然環境を逆手にとり栽培しているものです。本来、日照りに弱いほうれんそうの旬は冬場ですが、ハウス栽培して、雨をよけることで夏場でも出荷を可能にしています。
また、夏に比べ晴天率が高く日照時間が多い冬場は「寒じめほうれんそう」としても栽培しています。これは、寒さのなかゆっくりと約120日もの期間をかけて成長させるもので、低温条件の下、じっくりと養分を蓄えた結果、一般栽培に比べ糖度は約4割高、ビタミンCにいたっては約6割高になるとの調査結果が報告されています。
久慈のほうれんそうの質のよさは近年高い評価を受けるようになり、地元を代表する特産品へと成長しています。
 

 

北上高知は、天然のまつたけの産地としても知られています。なかでも総合農舎のある旧山形村は、香り高く滋味深いまつたけが採れることで有名です。わたしたちは、村のまつたけ名人から高品質のまつたけを譲ってもらい、加工品づくりに活かしています。
秋になればまつたけのほか、ナラタケやナメコなど、多種にわたるきのこが産直などに並びみます。いずれも個性的な香り、味をもつものばかり。秋は山の豊かさを実感する瞬間でもあります。
また、天然きのこ以外にも、原木シイタケの栽培も盛んに行われています。地元のナラを原木として使用し、ハウスで丁寧に栽培されるシイタケは、天然ものに勝るとも劣らない品質と評判。その香りと奥深い味わいは、豊かな自然環境の恵みのひとつです。